仕事と子育ての両立は大変か？

この質問ってよく聞かれるけど、仕事や子育てをする環境が人それぞれ違うことや、「大変」と感じる度合いが人それぞれ違うことから、その答えが必ずしも他の人にとっても同じではないと思います。
なので、答えだけを鵜呑みにしない方がよいと思うのです。

私の思うことをまとめてみたいと思います。

■仕事は大変

お客さまや上司の求めるものを提供する。できることなら、さらに付加価値をつけて提供する。
大変なことは言うまでもないです。
やったことがない仕事だと一から勉強しなければいけないことも多かったり、自分にはできないこともなんらか克服して仕上げなくてはいけないから大変度が上がります。
やったことがある仕事でも、成果の質や量にこだわればこだわるほど大変度が上がります。

■子育ても大変

最低限である、衣食住を満たしてあげるだけでも労力が必要です。
清潔な服を着せてあげるためには洗濯が必要だし、食事を食べさせてあげるためには料理が必要。
衛生的な住まいで生活させてあげるためには掃除が必要・・・と、やはり大変なことは言うまでもないです。
その上さらに、教育とか、見た目［美］とか、上を目指せばキリがなく、大変度は上がります。

■大変×大変＝超大変？

仕事も大変、子育ても大変・・・大変なものを両立させようとするから、まぁ、仕事と子育ての両立は大変なんだとは思います。
でも「超大変か？」というと、そうかなぁ？というのが私の実感です。
「やってやれないことはない」くらいの感じじゃないかなというのが私の本音です。

では、なぜそう思うのか。

■仕事と子育ての両立の大変さは、自身のこだわりの強さと自身のスペックによると思う

結局、どちらもどこまでこだわるか、そして、どこまで自分のスペックでできるのかだと思うんです。

子育てに焦点をあてて、例えば「食」。

レベル１：食事を食べさせてあげる
レベル２：“手作りの”食事を食べさせてあげる
レベル３：手作りの“栄養のある”食事を食べさせてあげる
レベル４：手作りの栄養のある“おいしい”食事を食べさせてあげる
レベル５：手作りの栄養のあるおいしい食事を“何品も”食べさせてあげる

・・・こんな感じで、どんどん質・量の高い食事を目指してこだわっていくと、それに伴って手間がかかるので大変度が上がります。

また、どのレベルでも、それを達成できるスペックが自分になければ、やはり大変度が上がります。
料理が苦手な人にとっては、上述の「レベル２：手作りの食事を食べさせてあげる」すら大変で、その上さらに質や量の高いゴールを設定したら大変なことは間違いないんです。

だから、このまま行くと両立なんてできないよ～ってなりそうなときは、こだわりを捨て、自分のスペックを高めればよいのです。
でも後者の「自分のスペックを高める」って、これもまた大変ですよね。だって、自分の能力を高めるってそう簡単にできませんから。
なので、大抵の人は、前者の「こだわりを捨てる」ってことをやって、バランスをとっているのではと思います。

また、ここでは子育てに焦点をあてたけど、仕事も同じ。
その仕事に関して、こだわりを捨てるか、自分のスペックを高めるかだけ。
ちなみに、仕事においてこだわりを捨てるのは、「仕事の質を低めてもいい」と言っているわけではなくて、よくよく見直してみると自分はこだわっているけど、お客さんや上司の満足度に寄与していないこともあったりするので、そういう仕事はやめてみたりするといいのではと思っています。

また、どういう対応をするかは、そのときどきで臨機応変に対応すればいいと思います。
例えば、仕事が忙しくてしょうがないときには子育てにおけるこだわりを少し減らしてみればいいし、育休中で時間があるときには仕事における自分のスペックを高めるよう努力するのもいいと思います。