サイトアイコン 働くお母さんの本音日記

最高裁判断「夫婦別姓」議論で思うこと。

1_trouble_rev夫婦別姓を認めない民法の規定について「婚姻の自由などを保障した憲法に違反する」と国に賠償を求める裁判を起こしていた方々がいて、これについて先日最高裁の判断が出ました。

ご存知のとおり判断は「合憲(憲法に違反しない)」というもの。
その理由は、

「夫婦同姓の制度は我が国の社会に定着してきたもので、家族の呼称として意義があり、その呼称を一つにするのは合理性がある」などです。
そのうえで、「夫婦別姓については国会で論じられるべき」ということでした。

ちなみに、15人の裁判官のうち10人が「合憲」、5人が「違憲」という結果だったようです。

■「違憲」派の理由

婚姻の自由を侵害する

婚姻における夫婦の権利の平等を侵害する

■「合憲」派の理由

なお、これに対して「違憲」派は次のような意見を示しています。

 
 
さて、この結果を聞いて私がまず思ったのは、

裁判官はどういう人達だったのか?

ということ。
結婚後は夫の姓を名乗る人が大半という現在において、夫婦同姓の不都合や違和感を感じる機会は明らかに男性の方が少ないだろうし、年齢が高いほど固定的な価値観を持ちやすいと思ったのです。

で、裁判官&裁判長の男女構成を見ると、15人のうち3人が女性で、すべての女性裁判官は「違憲」だったとのこと。

この構成比が50:50で、且つもっと若い方だったなら判断は違っていたんじゃないかなぁ。。。と思うわけです。

また、損害賠償までは不要かもしれません。
だけど「夫婦同姓が義務」じゃなくて、「夫婦同姓でも別姓でもいいよ」と選べるようにしてあげればいいのではと思うのです。
まぁ、そういう意味では今回の最高裁判断の結果とは同じかもしれないですが、でもその「合憲」とする理由には共感できないのです。

私も家族の一員やら意義のためにどうしても同姓でなくてはいけないとは思えないし、仮にそれで不都合な部分があるとしても、別姓を選択する人が分かった上で別姓を選択すればいいのではと。
その「別姓を選択する」ことが今のように事実婚しか術がなく、相続とかで色々問題が出るようなとこまで、まるでペナルティのように大変な思いをさせられなきゃいけないことなのかなぁと思うのです。

さらに、通称使えばいいでしょ?ってのもひどいなぁと。
いくら会社とかで通称が認められるようになってきてるとはいえ、あくまでも会社は会社だし、人の管理においては賃金台帳や労働者名簿は戸籍名で管理しなくちゃいけないわけだから、会社には通称まで管理する必要性はなくて、むしろコストにしかならないのに…
しかも会社が通称を認めなければいけないなんて法律はないのだから、通称だって認められない人もいるはずなのに…

なんて思いました。
つづく…



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