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(つづき)最高裁判断「夫婦別姓」議論で思うこと。


1_trouble_rev最高裁の判断について思うことは昨日書いたとおりですが・・・
私自身を振り返ると忘れられないことがあります。
だから余計に夫婦別姓のこの議論が気になってしまうのかもしれませんが・・・

私も数年前に夫の姓を名乗ることになった一人です。
ちなみに世の中では、夫婦の96%が夫の姓を名乗っています
※出典:厚労省 人口動態調査
しかも、これは昭和50年くらいでもその率は98%と現在までずっと高い率を保っていることがわかります。

結婚することがまだ現実的でなかった頃、結婚し苗字が変わることに憧れをいだいたことは私もあります。
大好きなアノ人の苗字になれるなんて♪
夢見る乙女でした・・・笑

で、そんな大好きな人と結婚することが決まり、当たり前のように彼の苗字を名乗ることになりました。
結婚するときって、
婚姻届はいつ出す?
いつ結婚式する?
結婚式はどういう風に挙げる?
・・・なんていっぱい決めるべきことってあると思うのですが、私が彼の苗字を名乗ることは(=お嫁に行く)、なんの話し合いもなく、ごくごく自然に決まりました
まるで最初から決まっていたかのようでした。

私もダンナさんも長子ではなかったので、特段話し合うこともなかったのかもしれません。
しかし、互いに長子ではないからこそ、どちらにも大きな制約が発生しない状況だったのではとも思うのですが・・・
でも、とにかく本当に当たり前のように私が彼の苗字を名乗ることになっていました。

でも、結婚する少し前に、ふと私は気づいたのです。

なんで私が彼の苗字を名乗らなきゃいけないんだろう?
このことって話し合って決めてないよね?

で、彼に聞いてみました。
「別に結婚をやめたいという意味じゃなくて、ただの素朴な疑問なんだけど」という前置きつきで・・・

「ねぇ。あなたが私の苗字を名乗るっていうのはないのかなぁ?」

すると彼は

「え?なんで?やだよ。」

・・・やだって。。。
思わぬ答えに驚きました。

「やだってなんで?」と私。

すると

「だってそんなの考えたことないもん。」と彼。

・・・じゃあ考えてみてよ。。。

「じゃあ考えてみたらどう思う?」と私。

「うーん。。。(長い沈黙の末・・・)やだ。」と彼。

・・・おいっ。。。

まだまだ若く、優しかった(笑)私は、これ以上彼を追及することはできませんでした。
が、モヤッとした気持ちを抱えたことは今でも忘れられません

これが今回の裁判でいうところの、“自分らしさを損なって負担を負っている”ということなのではないかと思います。
負担というと言いすぎなような気もしますが、でもなんか変だなっていう気持ちです。。。

なお、今、私は会社では旧姓を名乗っています。
でも、いろんな人事手続きのインターフェースは戸籍姓が表示されるので、不便ではあります。
私が不便なだけでなく、私を管理する管理職や人事系の人も面倒なのではと推測します。

また、私の会社では人事異動の公示は人事台帳に登録されている戸籍姓で行われます。
本来、公示には「あの人、あの組織に異動したんだ」と分からなければ意味がないはずで、普段使用していない戸籍姓を表示されても「誰だこれ?」となり本来の目的を達成できないはずですが、私の会社ではまだ通称への対応はしていません。

こういう現実があるからこそ、今回の裁判の合憲という見解の中で、「通称が使えるのだからいいでしょう」と言われることに違和感を感じてしまいます。

そして、この「夫婦別姓」議論は私のここ最近の悩みにも関係してるのだと、最高裁判断について思うことを書いてたら気づいてきました。。。
(つづく…)



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