■大事な会議の資料づくりを任された
あるとき、会社の社長をはじめとした経営幹部が出席する会議で、経営幹部に対して施策を提案することになり、この資料づくりと必要な調整すべてを一から任せられました。
当然、私は一生懸命、施策の提案・実施に向けて必要な調整を行い、資料を作成しました。
会社では、この会議で使う資料は事前に社長へ説明するという慣習があり、会議までに、直属の先輩(私の上司)→課長→部長→所属する部門の担当役員→社長・・・と説明していかなくてはいけません。
また、当然(?)、一発でこの流れにのってゴール地点の社長にたどり着けるわけではなく、途中で何度もスタート地点の私に戻ってきて、資料の作り直しがある・・・そんな状況でした。
もちろん、私はそれでも一生懸命、ゴール地点にたどり着けるように、何度も戻ってくる資料を作り直しました。
■会社員としての「責任感」と母親としての「罪悪感」
前々日でもまだ資料は完成していませんでした。
明日も早く行って仕上げなくちゃ・・・
そんな状態でしたが、その夜、一番上の子が寝ている最中にむくっと起き上がり、オェッと吐きました。
確かに夕食の最中、食欲がないと言っていたのですが・・・4年間育てていて吐いたのは初めてでした。
子供は翌朝ケロッとしていたものの、やはり心配でたまりません。
でも・・・会議の資料が・・・
罪悪感を感じながら、保育園に登園させました。
今日は早くお迎えにいってあげよう・・・そんな気持ちで罪悪感を振り切って、会社に向かいました。
■情けなさと、無力さと、悔しさと。
会社に行って、資料を作り、また社長を目指して資料を上の皆様に説明していくけど、また戻ってきた・・・
そんな感じで、結局もう帰らなければいけない時間が近づいてきました。
「今日は早くお迎えにいってあげよう」なんて、できない。
気づけば、むしろ普段お迎えに行くために会社を出る時間も過ぎて・・・
あぁ、もうこの時間じゃ、保育園の最後の時間にも間に合わない・・・
直属の先輩(上司)に頭を下げ、会社を出ました。
色々な気持ちを抑えて会社を出て、走りながら保育園にお詫びの電話をし、電車に乗りました。
■なんのために働いているんだろう。。。葛藤
電車に乗ったら、抑えていた気持ちがあふれ出し、涙がボロボロ出ました。
抑えていた気持ちを自分の心にとめておけず、とにかく夫にぶつけさせてもらいました。
以下は、そのときのLINE(原文のまま)です。
“もう本当にいやだ。
○○(こども)が具合悪そうだから今日は早く帰ってあげたかった。”
“でも明日は会議でその資料でずっと今までやってた。
でもギリギリで終わらなくって、保育園ももう完全遅刻。
資料は、最後の最後に、○○さん(上司)に、『保育園が本当に間に合わないので早朝に送ります』と言ったら、舌打ちして、じゃあメールで送って、と言われ終了。”
“資料は終わらない、子供は待たせる、保育園には迷惑かける、私はどれも守れない。”
“だれも喜ばないのになんでこんなこと、やってるんだろう。”
私は、今の仕事は自分に結構合っていると思います。
会社も職場も嫌いではないです。むしろ好きな方かもしれません。
でも、いつか辞めよう。。。
そう思った瞬間でした。