「いつか、父は死ぬんだな。」
夏休みに帰ったとき。
少し歩くだけで肩で息をするほど苦しそうでした。
その後。
秋頃にも熱を出して入院したと聞きました。
肺炎だったようです。
その時から、鼻にチューブをつけ、酸素吸入を常時するようになりました。
たまたま帰省していたため、入院先に訪問しましたが。
あからさまに病人のような父の姿に。
そして、年齢以上に年老いて見える父の姿に。
驚きました。。。
それでもまだ。
笑えました。
「タバコで死ぬなら本望だったんでしょ?
こんなになって、反省しなよ(笑)」
と。
今月上旬。
ちゃんと検査をするために。
東京の大学病院に検査入院のため、父が上京しました。
せっかくの機会だからと会いに行ったら。
酸素吸入しているにも関わらず、10歩進む度に休まなければ歩いて移動できなくなっていました。
顔を上げ、胸を張り、前をしっかり見据える姿勢が苦しいとのこと。
そのため、基本は下向きで、背中が丸まり。
60代半ばだというのに、老人にしか見えませんでした。
駅や病院の移動は、車椅子だったそうです。
夏よりも…
秋よりも…
どんどん変わっていく父の姿に愕然としました。
「大丈夫?!(笑)」
なんて笑ってみたけど。
弱っていく父の姿に、いろんな気持ちを抱いていました。
寂しい気持ち、心配な気持ちはもちろんですが。
それでもやっぱり。
「タバコで死ぬなら本望、なんて本当バカバカしい。
いつか、タバコで死ぬなら本望だったんでしょ(笑)って言ってやろ。」
とも思える余裕がありました。
そして、12月21日。
父から長いメールが来ました。
検査結果を聞いた。
肺がん。小細胞がん。進行性。
これから、抗がん剤治療。
。。。キーワードはこれでした。
このネット社会。
当然検索します。
そして、その結果は簡単に言えば。
「統計的には短命のケースが多い」
。。。その夜は。
ひとしきり、泣いて、泣いて、泣いて。
泣き疲れて眠るしかありませんでした。